サックスで譜面を吹く時に付きまとうのがアーティキュレーション。
そして、このアーティキュレーションが上手く吹けていない人がとても多い。
レッスンでも良くアーティキュレーションについて指導しているけど、上記画像の捉え方でバッチリ吹けるはず。
アーティキュレーションの基本は、テヌート、スタッカート、アクセント、アクセントスタッカートの4種類。
吹奏楽では、音を普通に吹くと減衰していく形になりますが、ジャズポピュラーはテヌートが基本と思って良い。
そもそもですが、僕はテヌートが吹けないと他の音を吹き分けるのはとても難しくなるのでは?と考えています。
一般的にテヌート、いわゆるボー吹きは悪いものという考えがあるけど、それは必ずしも正しくないと思う。
音をまっすぐ吹くとテヌートになるからです。
音をまっすぐ吹くというのはまず出来ないといけないことです。
コントロールしてまっすぐ吹くのだけれど、それは自分の耳で自分の音を聴きながらあえてまっすぐ吹くわけですから。
こんなこと当たり前だ!という意見もあるけど、まっすぐ音が出ないアマチュアプレイヤーはとても多い。
ロングトーンで日々音をまっすぐ練習が出来ていないからだろうが。
とにかく最初はテヌートで、フーーーーッと音を出すことを確認する。タンギングするならトゥーーーです。
その後に他のアーティキュレーションを練習すると効率が良いです。
スタッカートは、音符の長さが半分のテヌートと思えば良い。音の長さが半分になるのでもう半分は休符が生まれることも頭に入れておいてほしい。
トゥッ、と小さい「ツ」を入れることで舌が自動的にリードを当たってミュートすることで短く発音できます。
因みに、スタッカートで吹くと、テンポが速くなってしまう人が多いが、それはメトロノームを使って走らないように気をつけながらスタッカートを練習すると良い。
そして、アクセントはテヌートのトゥーからドゥーと濁音にすることでリードを強く弾くようにする。
アクセントスタッカートは、半分の音の長さで濁音で強く弾く。
その整理をつけておけばアーティキュレーションは怖くなくなるはずです。
後は曲調によって吹き方が変わるでしょう。