インプットとアウトプット

僕のレッスンでは度々インプットとアウトプットのバランスについて触れています。

皆さんはインプットとアウトプットについてどんな風に考えているでしょうか?

長年、サックスやジャズをやってきて僕が感じているのは、

インプット1に対してアウトプットは50とか100必要。ということです。

サックスやジャズは頭では分かっていてもできないことが多発します。

初心者だと一つの音を鳴らすことにしても上手くいかないことが普通です。

これらのことはなんとなく理解できると思います。

そして、その解決策はアウトプット=練習量、場数量をどんどん増やす事です。

至極地味な解決法なのですが、これしかないでしょう。

もちろん、誰から習うのか?どんな教材で練習するのか?というインプットの質を上げることも大事です。

しかし、やはりアウトプットなくして体得はできないですよね。

この、すごく地味でみんなが嫌がるアウトプットを増やすことは凄いプレイヤーほどやっています。

コルトレーンに然り、チャーリーパーカーに然りです。

それはどんな一流でも始めは頭でわかっていてもできないからです。

つまり、僕らと同じ人間だから、すぐになんでもできないからアウトプット量を増やすのです。

才能を過大に信じすぎず、音楽に真摯に向き合っているから出来る事でもあるでしょう。

因みに、彼らは1日に10数時間練習していたそうです。

そんだけやればそりゃ吹けるようになりますね。

しかし、社会人のプレイヤーなどは絶対的な練習量に限界があると思います。

けれど、インプットとアウトプットの比率を頭に入れておくことで吹けなくてもできることはたくさんあるはずです。

吹けるようになりたい曲などをたくさん聴く、曲について調べてイメージを膨らませる、スキマ時間で吹けないからスケジュールを再確認する、など、工夫すれば案外吹けるものようになるのは早まるでしょう。

そのためには目標を高く持つ事が大事です。

現状は横に置いて本当に、心の底から自分が音楽でやってみたいことを考えましょう。

世界の超一流と演奏したいなら、それを目標にしましょう。

ブルーノート東京でライブをしたいならそれを目標にしましょう。

そうすることで、なすべきこともはっきりします。

練習の質も上がるでしょう。

もちろん不安も付きまといますが、そこはあまり気にせず行きましょう。

そうすることで、気がつくと、いつのまにかめっちゃ練習してどんどん上達して夢が叶ってるかもしれませんよ。